先日、以前から参加している山梨県早川町の古民家再生プロジェクトのイベント第1弾を開催したので、今回はその様子を書きたいと思います。
古民家再生は以前からやりたかったことの1つだったので、ようやく動き出したって感じですね。古民家は立派な梁や柱の構造や土壁や竹小舞の作り方など、DIY心をくすぐる要素だらけなので僕にとっては最高の経験になりそうです。
プロジェクトの発起人・根本さん

プロジェクトの発起人は根本さんです。ゼネコンに勤めてたんですが、リタイアして早川町に移住。10年くらい住んでるらしい。今だったら完全ブラックな勤めてたときの話が面白いので、訪れたらぜひ聞いて欲しい(笑)。
当該の古民家が解体されそうになったときに、根本さんが「古民家がある風景を残したい!そして改修後は化学反応が起きるコミュニティスペースにしたい!」と思って古民家を購入したところからこのプロジェクトはスタートしました。
僕は「古民家改修作業を経験したい!」と乗っかった感じです。このプロジェクト内での僕の立場は全体の統括をする感じになってます。根本さんはそういうのが苦手で、SNSやネットも苦手というかほぼ使ったことないようなので、その辺を僕がサポートしてます。
イベント概要
今回はプロジェクトのイベント第1弾として「納屋の解体」を行いました。プロジェクト全体の中でも地味なところですが、盛り上げていくためにもとりあえずイベント化しました。

これが再生していく古民家です。築100年〜120年くらいらしいです。屋根はトタンが張られていますが内側は茅葺きになっています。2階部分の外壁は今でも土壁が残っています。1階部分は改築されていて現代風の壁になっていますが、構造自体は古民家のままになっているっぽいです。
この古民家を梁や柱を修繕しそのまま残すのはもちろん壁は土壁にしたりと昔の作り方で再生していきます。そのあとの具体的な使い方に関しては現在色々と検討しているところです。

今回のイベント参加者は全部で16人でした。地元のおばあちゃん2人も餅つきだけ参加してくれました。
解体の様子




今回は古民家本体ではなく納屋の部分を解体しました。この部分はもともとあったわけではなく、後から増築した部分らしいです。物置小屋として使っていたようです。この部分を取り壊せば広いスペースができるので、今後何かに活用していきたいですね。
中のものを運び出しやすいように壁を解体し、中のものを運び出したらその後は屋根を解体します。屋根は半分だけ解体できたんですが、奥側の屋根だったので動画だと見えないですね。
解体してわかったのは、
- バールめっちゃ必要
- ハンマーもあると便利
- トタンは剥がしにくい
- マスク必須
- 軍手必須
- プロの人がいると効率が上がりまくる
ってことですね。今回の作業はほとんどバールだけですみました。バールでうまく部分は大きいハンマー(木槌)で叩いてはずすと良い感じですね。トタンは多数の釘でしっかり固定されていて思ってたより剥がすのに時間がかかりました。
トタンを柱や壁材に釘でh理つけることで横向きの力に対する強度が上がるのがわかりました。トタンは雨風を防ぐ役割もあると思いますが、それ自体が建物の強度を上げる役割もあることがわかったのは収穫の一つですね。
ホコリ出まくるのでマスクは必須です。素手だと痛いので軍手も必須。
今回は参加者の中にプロの大工さんがいたので作業が捗りました。僕たちだけだったらここまでできなかったと思います。解体だけに限らず古民家の構造や歴史などに詳しいプロの方に色々と説明してもらいながらイベントを進めていくと、参加者の方にもより楽しんでいただけると思うので今後のイベントでは積極的にプロの方を招いていきたいと思います。
解体作業は完全には終わりませんでしたが、あとは車で引き倒すだけなのでほぼほぼ完了と言って良いでしょう。納屋の解体が終わったら、本体の解体です。最初はものを運び出したり床剥がしたりですね。
今回の作業はここまで進みました。



餅つきで地元のおばあと交流




早川町は山間部にあるので午後3時くらいから暗くなり始めます。なので納屋の解体はそこまでとして、そのあとは餅つきをしました。
「なんで餅つきやねん」と思う人もいると思いますが、いかんせん山間部の田舎なので、古民家再生をして盛り上げるには地元住民の協力が必要です。そのためにはまず地元の人と打ち解ける必要があります。そのための餅つきです。
餅つきには近所に住むおばあちゃんが2人参加してくれました。参加者の子供と楽しそうに触れ合っていたので、やった甲斐がありましたね。この2人のおばあちゃんは色々と田舎生活の知恵を持っているので、今後はおばあちゃんたちにその知恵を分けてもらうイベントもやってみたいと思います。
早川町散策




古民家周辺の散策もやりました。プロジェクトメンバーの1人に森林インストラクターの方がいるので、その方に植生を教わりながら近くの川までを歩いてみました。
この時も子供達がドングリとか大きな葉っぱなどを拾いながら楽しそうにしていたのが印象的です。普段あまり経験できない環境なので子供達はイベント中は終始テンション上がりまくりでしたね。
植物の名前とか生態は知識がある人に説明してもらわないとスルーしてしまうので、こういった企画は今後もやっていきたいですね。
古民家再生だけではなくその地域のことも知ってもらうこともプロジェクトを盛り上げるためには重要だと思うのでそういう意味では色々と企画を組み合わせるのが良さそうです。
火起こしチャレンジ

これは完全に僕の趣味ですが、原始的な火起こしにもチャレンジしました。前回のブログで無人島サバイバルの内容を書いたんですが、そのとき火起こしチャレンジして失敗したのが悔しすぎたので今回再度チャレンジしました。
結論から言うと今回も失敗でしたが、少し知見を得ました。
- 粉を集めるのが重要
- 赤くなれば勝ち
- ノコギリ式(竹)も火溝式と同じくらい可能性を感じる
ノコギリ式、火溝式以外にも手もみ式、弓ギリ式とありますが、どの方式でも摩擦によって気が削れ粉が出ます。この粉を集めてそれに赤熱するまで摩擦で加熱していくのが重要です。
少しでも赤熱状態になればそこから火口(麻ヒモなど燃えやすい素材)に引火させるのはそこまで難しくないので、そこまでいけば勝ちです。
ですが、そこまで摩擦し続けるのができないんですよね。握力はなくなるし腕はパンパンになり、心臓はバクバクなるので継続して必要な摩擦熱を起こし続けるのは困難を極めます。前回同様、やはり心肺能力を鍛えり&筋トレするしかないと言う結論になりました(笑)。
YouTubeで検索すると様々な火起こし動画が出てきますが、それらのように簡単にはいきませんね。悔しいので今後も火起こしチャレンジは継続していきます。
ということで古民家再生プロジェクトのイベント第1弾のレポートはここまで。次回のイベントはいよいよ古民家本体を解体する予定です。そのときは告知するので興味ある方は僕のtwitterかFacebookをフォローしておくと良いと思います。