「こんにちは島が欲しくてしょうがないと言い続けて早幾月。ヒロです!先日、3ヶ月ぶりに”あの村”に行ってきたので、今回も記事にしました!」
目次
“あの村”について
“あの村”というのは堀元さんと赤木さんという方がやっているサービスです。千葉県鴨川市の山奥の土地を、文字通り、一から開拓していっているという画期的なサービスです。さすがリアルDASH村を名乗るだけのことはありますね。(あの村Facebookページ)
これが堀元さん(通称、村長)
これが赤木さん(通称、ゴリ君。スラダン?)
あの村についての詳細は以前、僕が書いたこちらの記事(あの村を開拓してきた)をご覧ください。今回は、ロケットストーブ作りだけではなく、前回と何が変わったのか、についても見てきました。
今回の目的
今回”あの村”に行った目的の1つは「レンガ作りのロケットストーブ×鉄板調理台」を作るためです。いきなり言われても「何それ?」と思うかもしれないので、まずは完成したものをお見せします。
出典:ドゥーパ!2017年12月号 (株)学研プラス
こんな感じのものを雑誌で見つけ、これ作ろうと思ったのであの村で作ることにしました。
“あの村”は月額会員制のサービスなんですが、僕はこの12月と1月だけ村民(会員は”村民”と呼ばれます。)になったので、せっかくなので行こう!行くなら何か作ろう!と思い、このロケットストーブを作ることに。
ロケットストーブを作るにあたって、事前に超雑な設計図を書いてみました。
書いて見たところ、必要なものがある程度わかりました。
耐火レンガ(230×114×65)70~80個
コンクリブロック8個
アングル(450~500mm)4個
鉄板(450×450mm)1個
煙突(106mm径)
最初はこれらの資材をあの村の近くのホームセンターで買おうと思ったんですが、色々考えているうちにゴリ君の存在を思い出しました。結局、事前にゴリ君に購入してもらうことができたので当日はスムーズに作業を進めることができました。
「ゴリ君ありがとう!」
今回のロケットストーブを作るための資材の合計金額は約22,000円。なかなかの出費だったので、polcaで支援を募ることに。polca使いたいなぁと思っていたのでちょうどよかったです。目標20,000円でスタートし、12月15日時点で4500円(23%)集まりました!一口500円だったんですが、中には上乗せ支援してくれる人もいて嬉しかったです!支援してくれた方々ありがとうございます!
あの村の様子
まずはあの村の様子から紹介します。前回、あの村に行った時にもう少し村の様子を撮影しておけば良かったなあと思っていたので、今回はちゃんと村の全貌がわかるように動画や画像をたくさん撮ってきました。
まずは村を歩き回った様子をタイムラプスでご覧ください。
「うん。速すぎて見にくい!笑」
ざっくりですが、テントやら小屋やら、今回作ったレンガストーブが見えますね。
各施設の様子
次はそれぞれの施設の様子をご覧下さい。
前回、村に行った時は主な施設は大きなテントが1つと小屋が1つ、簡易トイレ、簡易シャワー、滞在中に作ったツリーハウス(未完)だけだったんですが、色々増えてました。
テント白&オレンジ
白いテントは以前もあったやつです。前回までは寝るスペースだったんですが、内装が少し変化していて、飲食&暖をとるスペースに変わっていました。冬は寒くて外での飲食や休憩はツラいので、これはいい変化ですね。
オレンジのテントは前回(9月頭)まではなかったんですが、その後、新たに設置したみたいですね。ここは寝るスペースになっていました。今回はここではなく後述の小屋で寝ました。
ツリーハウス
前回作ったツリーハウスはこんな感じだったんですが、少しだけ進化してました。
二階部分が少し拡張されていました。どうやら前回行った時から今回行くまでの間にツリーハウス作りのイベントがあったようですね。こんな感じで、次々作る人が変わっていくっていうのも面白いかもしれないですね。
懸念点として、増築された部分のクオリティが低く、柱が土台に接地していなかったり、梁と梁のつなぎ目が緩かったりしていたので、増築部分をあのまま進めると危険な気がします(笑)。
あとは、腐敗防止剤が塗られているとはいえ長期間、雨風にさらされていたので少し劣化し始めている気がしました。早めに「完成」させた方が良い気がしますね。
小屋No2
今回、僕が寝たのはこの小屋です。
この小屋は白いティピーやオレンジのテントがある場所の奥にあるんですが、ここも前回(9月)以降に新たに設置したみたいですね。この小屋を作るイベントもやったようです。中にはストーブもあり、床もかなり水平(ここ重要)だったので非常に快適に寝れました。ただ、水平に関してはまだ改善の余地はありそうです。こういうの作ってみると水平とるのはかなり難しいのがわかります。
「水平を制すものはDIYを制す!」
トイレ
トイレはこんな感じです。なぜか便器が傾いてます(笑)。うん。まぁ何をか言わんやって感じですね。でも安心してください。村の駐車場にはもっとちゃんとしたトイレがあるので、そこまで歩いていけばOKです(笑)。
僕は夜になってめちゃくちゃお腹痛くなり、このトイレに助けられたので、ないよりはあった方が良いですね。ただ、簡易テント(?)式だと落ち着いてできないので、壁で覆うなどしたほうが良いなと思いました。あとは意外と重要なのは向きかもしれません。座ると通路の方を向くことになるので、その向きを通路じゃない方に向けた方がより快適かもしれませんね。
レンガ作りのロケットストーブ&鉄板調理台
まずは完成したものをお見せします。
上部は鉄板になっていて調理ができるようになっています。煙突内部で上昇気流を発生させ、焚き口(燃料を入れるところ)から外気を吸い込み煙突の出口まで空気の流れを作り出します。耐火レンガは内部の熱を外に逃さない役割です。こうすることで鉄板を熱するまでの排熱を最小限にして、鉄板を熱した後は煙突から排熱するという仕組みが出来上がります。
ここからは作業工程です。まずは、基礎作りです。
地面をなるべく平らにしてその上にコンクリブロックを並べます。地面は大きなハンマーで固めました。底面のサイズは600mm×800mmくらいだと思います。レンガストーブ自体の底面が450mm×600mmくらいなので、それより一回り大きいサイズにしました。
「水平を制すものがDIYを制す!」
先ほどの小屋2のところでも書きましたが、とにかく水平が重要です。今回も時間と体力の許す限り水平をとりましたが、それでも少し歪んでいたので、最終的にはいたるところに隙間ができてしまいました。
次はレンガを積んでいきます。
「なんかアブ・シンベル神殿作ってるみたい。」
最初に積んだとき、背面部分(焚き口とは逆の方)の構造を少し間違えてしまい、やり直しました。鉄板を熱した後の煙道を作らなきゃいけなかったんですが、その部分を忘れていました。
軽く絵で説明しておきます。
主に2重の構造になってるんですが、内側は火、熱、空気、煙が通る部分で外側はそれらを遮断する部分です。レンガは積んでいるだけでつなぎはいっさい使っていません。初めて作るのであとでバラせるようにと思いそうしました。結果的にこれは正しかったですね。
さらにレンガを積んでいきます。
四隅はアングルで固定
レンガを積んだだけだとかなり崩れやすいので四隅にアングルを配置し番線で固定しました。番線が細かったため固定力が弱かったです。これも改善点ですね。ちなみにこの部品がアングルという名前であることを今回初めて知りました(笑)。
煙突部分はメガネ石を使いました。
最初はレンガに円柱状の穴をあけてそこに煙突をさすことを考えたんですが、それは難しそうだということで、代わりにメガネ石を使うことにしました。メガネ石という名前も今回初めて知りました。
煙突は106mm径のものでメガネ石もそのサイズのものだったはずなんですが、いざ作ってみるとメガネ石の方が径が大きいことがわかりました。
「え、サイズ違うじゃん・・・」
ということで隙間はその辺にあった土で埋めることに。土はたくさんありますからね!
上に鉄板を置いて完成!
上部に鉄板を置き、ストーブ内部の煙道を塞ぎます。こうすることで煙や熱は煙突の方に逃がすことができます。この画像ではまだ煙突をつけてないですが、実際は煙突を着けて完成です。
実際に火を焼べてみる
隙間があったり、寸法が合わなかったりと、使う前に改善点が出てきましたが、とりあえず使ってみました。
ライターやマッチで火を着けても面白くないので、今回は火起こし器で火を起こしてみました。これも初体験だったんですが、うまくいきました。
ここで火起こしのポイントをまとめておきます。
1. 煙が出るまでがんばる
2. 煙が出てから10~20秒くらいは回し続ける
3. その後、黒い粉(土台の板が摩擦と熱で削られてできたもの)を麻に投入
4. それを手で持って腕をグルグル回す(空気を送りこむ)
5. 火が着く
4のところは口で息を吹きかけても良さそうですが、このやり方の方が圧倒的に火がつきやすかったです。おそらく、口から吐いた息には二酸化炭素が含まれているのでその分火がつきにくいんだろうと思います。
これらの道具はAmazonで購入できるので、誰でもすぐ挑戦できます。
麻の火口を見て思ったんですが、
「トランプの髪の毛みたい!」
麻の火口は開封時はギュッとなっているのでほぐして使った方が良いです。
鉄板を使ってみる
火がつき、煙突が機能するところまで確認できたので、次は鉄板を使ってみます。この日の夜ご飯は鍋にしたんですが、残念ながら今回作ったレンガストーブには水を一からお湯にするだけのパワーはなかったので、あらかじめ完成させた鍋をわざわざレンガストーブに持ってくることにしました。
「保温ならできる!」
ということで、これからあの村に行く人はぜひ保温のために使ってみてください(笑)。
調理はどうかというと、十分火力を上げた状態なら目玉焼きは作れることがわかりました。ソーセージはちょい難しかったです。
作ってみて以下のような改善点が見えてきました。
1. 基礎はちゃんと水平をとった方が良い
2. 焚き口をもっと広くした方が良い
3. 焚き口の奥をもっと広くした方が良い
4. 隙間はモルタルで塞いだ方が良い
改善点とは別に、明らかにこれは問題があるだろうというところもありました。それは、
「全然あったかくない!」
計画段階で薄々気づいていましたが、耐火レンガなので熱がまわりに放出されにくく暖かくなかったです(笑)。これなら普通のロケットストーブを作って、耐火レンガでかまどを作った方が良かった気がします。
カーシェアサービス「Anyca」を使ってみた
村は車じゃないと行くのが難しいんですが、今回はAnycaというカーシェアサービスを利用して車を借りてあの村まで行きました。古いBMWを借りたんですが、なんと1日1980円で借りれました。しかも、2日目以降は1000円引きという価格破壊。3日間借りたんですが、保険入れても約7000円でした(招待コードで2500円引きというのもでかい)。安すぎ。
良い車も格安で貸し出してる人もいるのでどこか車で出かけるときはぜひ使ってみてください。その際は僕の招待コード(Hiroaki05241)で新規会員登録すると2500円引きで借りられます。登録の有効期限が2017年12月31日までですのでお早めに。
「有効期限短くね?」
おまけ
火起こしですが、回し車の火起こし器だけではなく、ファイアスターターによる火起こしもチャレンジしました。
今回わかったポイント
1. 棒をこすって粉を火種に落とす
2. 火花を連続で発生させる
粉は火花の元になるので、火種のほうにもできるだけ落としておいた方が良いです。また、棒をこすって火種に着火するときは一回だけだと弱いので連続で何回も「チャッ!チャッ!チャッ!チャッ!」という感じで、火が起きるまでやり続けるのがコツです。
ファイアスターターもAmazonで購入しました。今回使ったのはこれです。初心者の僕でも使えたのでたぶん誰でも使えると思います。
村にはなぜかウサギがいます。ゴリ君が飼っていたウサギを持ち込んだようです。可愛いですねぇ。
村の燃料は基本的に薪なので事あるごとに薪割りをします。これが結構大変で握力と腰、背中をやられます。
薪割りをするいっちー。いっちーについてはこちらの過去記事(ベーシックインカム娘、”いっちー”さんと山梨県に遊びに行ってきた!)をご覧ください。
ということで、2回目のあの村のレポートでした。やっぱり楽しいなあ!次はツリーハウス作りの続きか、風呂作りのときに行きたいと思います!