前回、「あの村」について書いたんですが、実はその少し前に生月島(いきつきしま)というところに行って来ました。
九州の左上のちっこい島です。
何しに行ったん?
僕はもともとDASH村やDASH島が好きだったんですが、たまたまCAMPFIRE(クラウドファンディング)でこのプロジェクトを見つけて、「これだ!」と思い、そっこーでパトロン(支援額30,000円)になりました。
隠れキリシタンの島でつくる「最高の夏休み」!2,600坪を使うアイデア募集!
僕が生月島に行ったのは8月の終わりでした。福岡までは羽田から飛行機(JetStar)で行き、そのあとJRで佐賀県伊万里→松浦鉄道西九州線、たびら平戸口と移動しました。
福岡までは2時間弱で寝てたらすぐだったんですが、福岡からたびら平戸口までが乗り換え合わせて約4時間かかったのでけっこうきつかったです。乗り換えミスると1時間くらい電車こないので、精神的なプレッシャーがでかい!
福岡観光(散歩しただけ)
せっかく福岡に初上陸したことだし、観光しようと思って適当に観光スポットを検索したんですが、実際そこまで見るところないんですよね。僕の調べるスキルが低いせいかもしれませんので、先に謝っておきます。ごめんよ。
「でも福岡と行ったら博多、天神だろ!」
と思って、博多駅から徒歩で(ここ重要)天神、福岡城跡まで行きました。GoogleMap先生をみた感じそこまでの距離感は感じなかったので、最初は「いけるだろ!」と思ったところで12時くらいになったので、まずは腹ごしらえです。
今回は生月島に行った話なので、福岡の話はちょこっとだけ、
「ここ超良い!」
と思ったところがあるので、そこだけ紹介させてください。
それは、大濠公園です。
大濠公園は博多駅から天神を抜けて10~15分くらい歩くと見えて来ます。僕の写真を撮るスキルのなさによって写真がわかりにくいですが、大濠公園にはめちゃくちゃでかい池?があります。周りは綺麗に整備されていてオサレ感スタバもありました。外国人(主に東アジア系)観光客もたくさん来ていて、デートでぶらつくにはちょうど良いと思います(僕は一人だったけど)。
大濠公園の中には福岡城跡もあって見に行きましたが、見事に誰もいませんでした。観光客もここまでは来ておらず、まぁ城があるならまだしも跡地だしね。石垣とかは残ってたので僕的には面白かったんですが、興味ない人にとってはまったく面白くないでしょう。
2枚目は天守閣の土台の柱が立ててあった跡です。はい、興味ない人はスルーして結構です。
そんなこんなで、福岡駅周辺を散歩し終えて電車でたびら平戸口まで移動しました。ちなみに、このたびら平戸口なんですが、日本最西端の駅らしいです。そら遠いわけだわ。
たびら平戸口〜生月島
たびら平戸口までは途中から松浦鉄道に乗ったんですが、こんな感じでした。
めっちゃのどかでいいですね。どことなくジブリ感を感じさせます。僕はこういう風景を見るといつもジブリ感あるよねと言ってるので、その程度のセンスだと思ってください。
平戸口からは今回僕がパトロンになったプロジェクトの主催者、北君が運転する車で宿泊場所まで移動しました。北君はまたあとで登場します。
生月島は平戸から平戸大橋という橋を通って渡ることができます。
どうですか、このインスタ映え!
ちなみにあとで出て来ますが、この橋のすぐ下には海水浴場があって、そこで釣りとか素潜りとかしました。
生月島での生活
生月島では3泊しました。そもそもの目的は、北君が、亡くなったおじいちゃんから授かりし大地(2,600坪)を開拓することです。
まずは開拓場所を見てみましょう。
「うん、なんもない!」
思ってた以上になんもありませんでした。そして、「あの村」と違ってほぼ未開拓なのでこれはかなりのヤバみですね。
僕としてはある程度予想してたんですが、さすがに何もなさすぎて行って小一時間ほどで帰って来ました。
ちなみに画像で見切れてるのは一緒に参加してた大学生のショウコ君(奥)とワタルさん(左)です。
これも同じ場所で撮影されたものです。真ん中のベージュのパンツが僕です。そして、左にいる少年はヒカルです。彼についてもあとで書きますが、彼の存在はこの生月島での生活に一花添えたと言っても過言ではないでしょう。
北君はというとこんな感じの人です。
「タイの農村とかにいそうですね。」
北君は僕が行く前から一人で開拓してたんですが、少しだけその様子をご覧ください。
これは、地雷が爆発したんですかね?
よくわかりませんが、穴を掘ってます。最初は竪穴式住居を作ろうとしてたみたいなんですが、途中で断念?して暖炉と化したようです(暖炉でもないけど)。
三枚目は地産地消BBQをしている様子ですね。生月島は本当に綺麗な海に囲まれていて、海産物がめっちゃとれます。開拓場所は海からわりと近いので、食料は自力でなんとか確保できます。これは開拓する上では結構重要ですね。
生月島の海
ここからは生月島の海を紹介します。まずはこれをご覧ください。
どうですかねこの海。最&高でしょ。さいごのギャランドゥが濃くて色白でちっこい魚を釣ったことを自慢してるのが僕です。
最後の写真は漁港で魚を釣ったときの写真で、平戸大橋のふもとにある海水浴場ですね。
海水浴場では釣りと素潜りをしました。あまりにも夢中になりすごてそのときの写真があまりないんですが、オニカサゴとゴンズイをGETしました。オニカサゴはショウコ君がモリでついて、ゴンズイはヒカルが釣りました。
ヒカルの話によると、オニカサゴもゴンズイもトゲに毒があるとのことだったので、Google先生にお願いして調理方法を教えてもらいました。
オニカサゴはとりあえずトゲをすべてハサミで切り落とし、内臓をとって熱処理(そのまま塩焼きにしました。)すれば平気っぽかったのでその通りにしました。ショウコ君と僕で半分ずつ処理したんですが、トゲがめちゃくちゃ硬かったです。
処理方法はゴンズイも同様で、トゲを切り落として熱処理なんですが、ゴンズイを釣り上げたのはヒカルだったので、調理はヒカルがやりました。ワタルさんも手伝ってたけど(ワタルさんはめちゃくちゃ面倒見が良いいんですよね。この話もあとで書きます)。
最初は毒あるしやばいから捨てようかとも思ったんですが、さかなクンさんが「一番の供養は美味しく食べることです!ぎょぎょっ!」って言ってたような気がしたので、やはり食べることにしました。
「GyoGyo!」
夜は屋上でBBQ
生月での宿泊場所は太田さんという方が借りている一軒家をお借りしました。
これは太田さんが、突然の熱中症で死にそうになってしまい、自分でも笑ってしまっているところです。
これは熱中症で死にかけている太田さんの代わりに僕が収穫したお米を天日干ししている様子です。
太田さんは地域おこし協力隊をやられている方で、北君とは以前から知り合いだったようです。
生月では太田さんの活動にも協力し、漁港にある倉庫をDIYしてきました。
倉庫を綺麗に改装し、観光客に無料で使ってもらおう的な話だったんですが、後日、その話はダメになったと聞きました(人づてに聞いた話なので、詳細は省きます)。
話を戻すと、この太田さんの借りている家の屋上でBBQをしました。しかも、ここで太田さんの知り合い、これまた地域おこし協力隊の方2名、後からさらに1名も加わります。
ここでこの場にいた人を整理しておきます(なんだかコナン君か金田一少年のセリフみたいですね)。
僕(33歳、彼女なし)
北君(なぞの大学生A)
ショウコ君(なぞの大学生B)
ワタルさん(なぞの大学生C兼おじさん)
ヒカル(なぞの小学生)
太田さん(明るいおじさん)
新谷さん(炭焼き職人)
???さん(???)
ツルさん(カヤック大好き)
の計9名です。
実は、僕はこの8人に会うのはこのときが初めてなんですよね。特にBBQから参加した3人はこの日が初めてです。
初めて会った人とこんなに仲良くBBQできるなんて最高でした。写真や文章では(フォトスキルと語彙力がないので)説明できないほどカオスで盛り上がりました。男だけしかいなかったのもカオスぶりに拍車をかけたと思います。
???さんは本当に申し訳ないんですが、名前を忘れてしまいました。ごめんなさい。何やってる人かというのはざっくり覚えてるんですが、微妙なのでこれまた???としました。(追記:???さん=柴原さんでした。)
新谷さんという方は、地域おこし協力隊で長崎県に移住して炭焼き職人をやり始めた人です(sumiyakickass)。BBQのときの炭も新谷さんの作った炭だったんですが、煙、温度ムラが少なく、時間も持つとてもいい炭でした。コンビニで買う炭とは比べ物にならない感じでしたね。
ツルさんはカヤックと釣りが大好きで、このときにとあるカミングアウトをして大爆笑をとったんですが、その内容はプライバシー保護のためここでは伏せておきます。
BBQのときは平戸牛という平戸市のブランド牛を食べたんですが、脂のノリの割にはさっぱりとした甘みがあって、めちゃくちゃ美味しかったです。
画像は、家に送ってもらったものです。サイズの比較のためにオランジーナのキャップを置いてあるけど、色が保護色になってわかりにくいのは内緒ですよ。
あと、DIYしたところの近くに道の駅っぽいところがあって、そこで「あごだしラーメン」を食べました。「あご」というのはトビウオのことらしいです。あごの香りがはっきりとわかるさっぱりしたスープなので一瞬で胃袋に吸い込まれました。
なぞの少年ヒカル
さて最後に、ヒカルについて触れておきたいと思います。
ヒカルは小学生なんですが、実は生月島へは名古屋から一人でやってきました。厳密にいうと、途中からショウコ君とワタルさんと合流し3人でやってきたわけですが、家族の付き添いはいませんでした。
よくよく話を聞いてみると、お母さんの教育方針で、可愛い子には旅をさせろ、ということらしいです。お母さんの決めたルールはただ1つで「死なないこと」だそうです(笑)。
僕はこの話を聞いただけでヒカルのお母さんが大好きになりました(笑)。
僕は二日目の素潜りの時点でめちゃくちゃ日焼けしてたんですが、ヒカルはわざとなのかなんなのか火傷と言っていいほど焼けた僕の肩を五秒おきに触ってきました。これはあまりにもうざかったのでしばいたところです。嘘です。
あと、これも画像や動画を残してなかったのが悔やまれるところですが、ヒカルは僕が持っていったドローンでずっと遊んでました。やはり、対こどもドローン最強説。
ヒカルはすぐに操縦方法を覚えてましたね。きっと家に帰ったあとでドローン買ってくれとお母さんにお願いしていることでしょう。
滞在4日目に生月島から帰るとき、僕は福岡まで電車で行き、そこから飛行機で帰ってきたんですが、ヒカルはワタルさんとショウコ君とともに鈍行で帰りました。
来るときも青春18切符できたらしいです。
帰る前日、ヒカルをどう家まで帰すかみんなで話したんですが、「一人で帰らす」or「ワタルさんが見守る」という二択になり、最終的には後者で落ち着きました。
ワタルさんが面倒見がいいと書いた理由はこの辺ですね。
見守る、と書いたのはワタルさんはそばにいるだけで、電車の乗り継ぎとかは基本的にヒカルに任せる、ということだからです。
案の定、ヒカルは電車を間違えて、平戸口から福岡方向ではなく熊本方向への電車に乗ってしまうなど、帰りは帰りでかなりの珍道中だったようです(笑)。
彼は生き物が好きで、宿泊してた家ではカエルを捕まえてペットボトルで飼ったり(そのあと、家の中で逃して怒られる)、カニを捕まえて家まで持ち帰ったり(無事、生きたまま帰宅し飼ってたようです)してました。こんな変な小学生に会ったのは人生で初めてだったので、とても楽しかったです。
さいごに
そもそもの目的である開拓がすぐに終了するという、残念なことになったんですが、釣りや素潜りをしたり、家の中でドローンを飛ばしたり、BBQをしたり、DIYしたり、朝方まで語り合ったり、とたくさん楽しいことができました。
この旅で出会ったみなさん、本当にありがとうございました!また遊びましょう!